根暗女子高生海音は外見も内面もコンプレックスだらけ。ある日、怪しげな露天商に願いが叶うという七粒の真珠を破格の値段で買わされてしまう。騙されたと思いつつも試してみるだけなら、と現実とかけ離れた願い〝素敵な男性と出逢えますように”それから幼い頃に別れた母の事を思い出して歌っていると声をかけてきたのは御伽噺の挿絵から飛び出してきた様な男性、響。同じ高校の先輩で海音はどんどん惹かれてしまう。一粒一粒まさかという思いを持ちながらも響への想いから願い事をかけると全て現実になっていく。響が趣味で組んでいるバンドのヴォーカルにも誘われる。響は昔ピアニストとして活躍していたが暴力事件があり表舞台から姿を消してしまっていた。その事件には元彼女も関わっていて、まだ響は彼女が好きなのだと海音は思う。自分が真珠に願った事で再会した二人を引き裂いたと思う海音は禁断の七粒目の願いを唱える。それは響と元彼女の為の願い。