一つ目の願い。

二つ目の願い。三つ目の―…

今まで願った事を一つ一つ思い出していく。

そして、全て何もかもなかったことになれば、私と月島先輩は全くの他人同士。

さすがに天には昇っていかないけど、あんなに人気のある月島先輩にとって私は先輩に憧れるその他大勢のひとりでしかなくて―…

そんな大勢の中のひとりである私を見てくれるわけもなく、それは空気のように見えない存在。

そして、今までの月島先輩と私の思い出も空気のように見えなくなる。

見えないだけじゃなくて無かったことに。

でも、それでもいい。


ねぇ、最後の願い事は唱えたよ?

あの真珠の力はやっぱり本物なんだよね?


綾さんは大丈夫?

月島先輩、どこもケガなんてしていないよね?


そして―…もう私のことなんて忘れてしまった?