「なに?緋呂のやつどうかしたの?」 さっきまでのイライラした表情は消え、心配そうな顔をしながら私に聞いてきた。 私は昨日起きた出来事を話した。ただし…キスしたことは言わなかったけど。 「マジかよ……梨華とは別れたのか。」 全部話し終わったあと、彗斗は溜め息混じりにそう言った。 「うん…だから一緒にいたの。」 「それならそうと言えよ!俺…かっこわりぃ!!」 まるで照れ隠しをするように手元にあったアイスコーヒーを全部飲み干した彗斗。