ざまあみろ美形!

と私は心の中でガッツポーズを取った。

男が降りて来て私に近づいてきた。


「先程はどうも。ここなら奥さんは見てませんよ。ガソリンスタンドまで送りましょう。
そして帰りはインターの中の駐車場まで送りますよ」


と美形の男が言った。
ほらな。美形は頭が悪いは偏見だ。また美形が性格が悪いというのも偏見だ。


私の先程のざまあみろは、妻に向けられた言葉であるという事にしておいてほしい。


妻にこの日記が見られたら、血の雨が振り、ニュースになるだろうけど。


沢村病院医者、沢田一樹30歳。妻に殺害される。凶器はメス。

いや違った沢村病院札幌支部医院長沢村一樹だ。


この時既に、第1ラウンドから5年の歳月が流れていた。


既にかなりの貯蓄が出来ていた。そして妻もそうかと思っていたが、


思わぬところで無駄にお金を使っていたとは……。


この環境問題が一番大きな課題の世の中で燃料を垂れ流して走る車を購入していたとは。


私は通勤は徒歩の為に気がつかなかった。

彼女と一緒に通勤する事は稀だったし、

彼女も徒歩での通勤だったし。

知らない事は罪だと言うが、

知らせない事は罪ではないのだろうか?