真二「……あ~…………初めまして、俺は井上〔いのうえ〕真二〔しんじ〕。まあここのヤツらと比べりゃあ一番まともだ。何か困ったことがあったら気軽に聞いてくれ」








桃香「自分でまともとか言ってるヤツに限ってろくな人間じゃないから!!」









?「全くだ。一度精神病院に行くべきだな」










そう言ったのは井上君より身長が少し低めで紺に近い髪色で、青いメガネをかけた男の子だった。












博司「初めまして、瑞季さん 僕は西川〔にしかわ〕博司〔ひろし〕です あんまり単細胞には関わらない方がいいよ 瑞季さんが単細胞になったらいけませんからね」










真二「おい、それどういう意味だコラ」













博司「どういう意味って…そのままの意味に決まってんだろ そんなこともわかんねえのかよ これだから脳みそカラッポのヤツの相手は疲れるんだよ」














真二「よーし!! 今からあの世へ招待してやるよ!! そして二度と戻ってくんなよな!!」













桃香「博司は女子には優しいから安心しな!!他の女子から紳士っていわれてるくらいなのよ」













確かに他の男子と比べて言葉遣いが丁寧な感じが……………女子にはってことは…













桃香「…博司はね、男子に対しては毒舌ハンパないのよ……あれでも真二には優しくてるほうなのよ」













「そ、そうなの!?」













桃香「前、転校してきた偉そうな男子がいたんだけど次の日転校して行ったのよ!!
話によると博司にとてつもないくらいの暴言はかれて泣かされたらしいよ」













そんなに!?……だから二重人格って呼んだんだ……………どんな暴言はいたんだろ?……凄く気になるんだけど……













博司「やだなぁ桃香ちゃん、僕はただ授業をサボっていたから注意しただけだよ」













桃香「……それで転校させたら意味ないでしよ…」












「……フフフッ!!」













『?』













「皆本当に仲良しなんだね!!……いいなぁ…私もそんな仲間が欲しいな」













桃香「………何言ってんの!?」













「え?…あっ!!ごめんなさい!!よそ者のクセに調子にのるようなマネしてしまって……」













桃香「瑞季はもうあたし逹の仲間だよ!!瑞季みたいな可愛い女子と仲良くなれてあたし嬉しいよ!!」













博司「そうですよ どこかの単細胞はどうか知りませんが僕も瑞季さんと仲良くなりたいと思ってますよ」













真二「お前さっきから単細胞ばっかうるせえんだよ!!……瑞季、俺自身は仲良くしてえと思ってる ……さっきも言っただろ?気軽に話せって」













……皆………初対面の私に優しすぎるでしょ!?泣けてくるよ!!