「奏太。」 名前を呼ばれ、ふと顔を上げると七瀬がいた。 「ん。」 コーラを渡され、俺はそれをキュッと握った。 缶の冷たさで、少し落ち着いた気がした。 隣からプシュッと缶を開ける音と、それを飲む音が聞こえる。 俺たちはしばらく無言だった。 「…1時間前まで、クレープ、食ってたんだ。」 「え?」 七瀬は缶から口を離し、俺の方に顔を向けた。 「ゲーセン行って…ゲームして…クレープ買って…それでっ……」 「落ち着け!奏太!」 さっきの光景がフラッシュバックされ、気持ち悪くなった。