「俺のために頑張ってくれて、自分の手怪我までしてさ。そんなところ見て嫌いになるやついねぇっつの。」
「七瀬…」
スッと手を撫でられ、ビクッとする。
七瀬はあたしの怪我した指を口元に持って行き、ちゅっとキスをした。
「んっ…」
くすぐったい感覚に、変な声が出た。
「感じた?」
「っ!馬鹿っ!!」
「いたっ」
意地悪な顔をして言う七瀬に片方の手でボコっと殴った。
しばらくして、出来たよー!と台所から聞こえ、あたし達は晩御飯を食べた。
さくらの料理は美味しくてついついおかわりしてしまった。
そんなあたしをみて七瀬が太るぞ、なんて言うからまた殴ってやった。

