口を塞ぐと言われ、あたしは思わず奇声をあげてしまった。 七瀬を見ると、こめかみがひくついててやばい、と身の危険を感じる。 「だ、だって男の人は料理できない女は嫌でしょ…?あたし、料理できないからできないのバレたら七瀬に嫌われるって…思って…」 チラッと七瀬を見ると、さっきより怖い顔であたしを見ていた。 そして、はぁ、と溜息をつく。 「あんさぁ…そんなことで嫌いになるとか俺どんだけだよ。」 「え…」 「むしろ可愛くね?」 にこっと笑って、あたしの手を優しく包み込む。