周りの視線なんて気にもしないで、吉良くんは私を見つめている。 なんだかいたたまれない気持ちになり、視線をそらす。 吉良くんが素敵だから、みんな見てるんだよね。 はじめて会った時と同じで、眼鏡をかけていない彼はとてもイケメンさんだ。 「あれがまさか彼女とか?ないわー」 「うちらと遊んだほうが絶対楽しいって!」 周りにいた可愛い女の子のひとりが、吉良くんの腕にぎゅっと抱きつく。 わ、わわっ……! なんだか見てる私が恥ずかしいです…… 明るくて可愛い女の子。 私とは、正反対だ。