でも服なんて大きなものを落としたら、流石に私でも気付くはず……


「はるちゃーん?どこー?」

「あ、えっ……こ、ここです!」

店の奥から出てきたまこちゃんの姿を見て、安心する。

「はい、これ」

「……?」

このお店の、袋……?
訳もわからず差し出されたものを受け取る。

「っ、まこちゃん、これ……!」

中身を見て、慌ててまこちゃんに突き返す。
落としたんじゃなかったんだ……

袋の中身は私がさっきまで探していたワンピースだった。


「はるちゃんに似合ってたからさ、勝手に買っちゃった」