「お、おはよう……」 昨日のことがあっての今日だから気まずいかな、って思ったけど……彼がいつも通りみたいで安心した。 「ねぇ、運命ってあると思わない?」 「え……?」 「同じ時間、同じ場所で同じパンを持って会うなんて……運命としか言い表せないよ」 は、はぁ……? よく分からないけど、とりあえず頷いてみる。 「このメロンパン美味しいよね。僕も好きなんだ」 「だ、だよね!サクサクしてるのが、好……」 『僕は君が好きだし、もっと知りたいって思ってる』