彼は、後悔するかもしれない。 どうしてあんな奴を好きになったんだと。 それでも、いいの……? 『告白した時から、覚悟はしてた。僕はいくらだって待つから。 だから、もう……別れよう、なんて言わないで……!』 苦しそうな彼の声に、胸が痛くなる。 きっと私は、別れるという選択をしてもしなくてもきっと誰かに迷惑をかけてしまうんだろう。 だったら、もう答えはひとつしかない。 こんな苦しそうな吉良くん、見ていられないよ。