「……え?」 「ああ、何でもないよ。彼女たちも近いうちに僕らのことを祝福してくれるようにするよ。そう、近いうちに……ね」 「??」 「君が不安がることはないよ。さぁ、荷物を貸して」 帰り道、荷物をいつも持ってくれる吉良くん。 私のカバン、辞書とか入っていて重たいのに……いつも申し訳ないです。 そう、伝えると。 「僕がしたくてしてるんだ。君はただ、僕の隣で笑っていてくれたらいいよ」 「笑う……ですか」