「……えっ!」
幼なじみ、友達、親友……色々考えていたけど斜め上の反応でかなり驚いてしまった。
「鈍感ちゃんなのかな〜?それとも計算の天然さん?」
「沙緒、必要以上に彼女に構うな」
「あはっ、相変わらずケイがべた惚れなんだね〜!そっちこそ変わんないじゃん!」
元気な彼女と、それをたしなめる落ち着いた彼氏。
お似合いだな……
「おまたせ致しました」
店員さんがドリンクとケーキを持ってきた。
早速ケーキを頬張る沙緒さんを見ながら、ドリンクに口をつける。
ふたりが付き合っていたと言われて納得できた。
だって私、吉良くんと何一つ恋人らしいことなんてしてないもの。
何ていうか……吉良くんがそばにいてくれると安心するっていうのは、お父さんみたいな感じだし……


