「さ、座ってはるちゃん。このうるさいのは気にしなくていいから」
「……は、はい」
店員さんがオーダーを取りに来て、ソフトドリンクを注文する。
「ふたりともケーキ食べないの?あ、あたしはどっさりいちごのタルトと濃厚チーズケーキ、
あと紅茶のシフォンケーキお願いしまーす」
そ、そんな細い身体のどこにそんなにケーキが入るのでしょうか。
ジロジロ見るのは失礼に当たると分かっていても気になってしまう。
可愛くて、元気な女の子。
私とは雲泥の差だ。
「あ、でね、あたしは西條(さいじょう)沙緒って言いまーす!汐崎学園2年!
ケイとは……うーん、ケイ、あたしたちの関係ってなんて言うの?」
「……それを僕に言わせるのか。そういうところはちっとも変わらないな。
はるちゃん、彼女は……僕の元カノだよ」


