第二体育館ってことは、3階に向かえばいいんだよね。


「ありがとう」


まこちゃんや他の子がいなくなった更衣室でひとりドレスを広げてみる。


胸元やスカートにラインストーンが散りばめられていてとても可愛らしい。


こんなの、私に似合うわけ……

どうしよう、似合わなさすぎて呆れられてしまったら……


その時はもうショールを首に巻いて窒息死するしか……


ほんとに不思議。


吉良くんはどうして私にここまでしてくれるんだろう。


当然答えなんて出るはずもなく、着替えを終えた私は第二体育館に向かった。









「……し、失礼します」


ゆっくりと、第二体育館のドアを開ける。