「ありがとー!ってかはるちゃん遅いよ!さてはもさ男といちゃついてたな?」
「え!?いえ、あの……ごめんなさい?」
「冗談。衣装吉良から受け取ったんだよね?ほら、早く着替えて」
「えと……あの、私、帰ろうと」
正直、もう今すぐ帰りたいんです。
こういうお祭り騒ぎとか苦手だし、ただでさえ人が多い文化祭後で疲れてるし……
その旨をまこちゃんに伝えるも……
「大丈夫だから!」
この一言の1点張りです。
いやいや、ほんとに無理なんだって!
ノリが悪い女子でいいから帰りたいんです!
「はるちゃん、中身見た?その衣装ね、吉良が用意したんだよ、今日のために」


