やった、まこちゃんと一緒に帰れる!
ほとんどまこちゃんはバイトをいれているから、あまり一緒に帰れる機会がない。
さ、ラスト一仕事頑張ろう!
「あ、もしもし吉良?今はるちゃん教室に向かったから」
『了解。こちらは手筈通り進んでいるよ』
私がいなくなったあと、こんな会話がされているなんて知る由もなかった。
教室に入ると生徒はほとんどいなかった。
あんなに飾り付けられていた教室も机も、いつもの風景に戻っていた。
あ、あれ……?
ここ、私のクラスで合ってるよね……?
教室の入り口にかかっているプレートを確認するも、間違いはなく。
どうして、片付けが終わってるんだろう……


