前々から思っていたんだけど、穂積くんの心ってどれだけ広いんだろう……
大海原くらい広いんじゃ……
きっと私に気を使ってそう言ってくれてるんだよね。
まこちゃんといい、吉良くんといい穂積くんといいどうして私の回りにいる人たちはこんなにも優しいんだろう。
でも、やっぱりこの優しさに甘えてしまうのはダメだと思う。
それでもなにかお礼がしたいと伝えると、穂積くんは少し困った顔をしていたけど
じゃあ一緒になにか食べに行きましょうと提案してくれた。
校門前に行くと、食べ物の屋台がたくさん並んでいた。
焼きそばにチョコバナナ、焼き鳥やチヂミなんかもあって目移りしてしまう。
「とりあえずお腹空いたし、色々買って食堂で食べようか」


