いつも私を支えてくれる、大切な人。
「勇気を出すのは素晴らしいことだよ。でも、それは危険と隣り合わせだからまず僕を呼んで。
君のためならなにを差し置いてでも駆けつけるから」
どうやら、吉良くんにも心配をかけてしまったようです。
ごめんなさい、と心の中で謝る。
「ちょっと吉良、見てたんならさっさと助けなさいよ!」
「寝言は寝てから言ってくれ。どうして僕が君を助けなきゃならない?
第一君、か弱い女子でもなんでもないだろう」
あ、そういえば……吉良くんはどうしてここに?
支えてもらっていた腕を離してもらい、吉良くんのほうを向く。


