まるで、自分みたいだって思った。
いてもいなくても変わらない、自分みたいだと。


恐る恐るメイド姿の彼女の方を見る。
大して役に立たずごめんなさい……

制服のスカートの裾をぎゅっと握りしめる。



「……はるちゃん、ありがと!あとはあたしに任せて」

「え……まこちゃん!?」


まこちゃんは私にだけ見えるように軽くウインクをしたあと、再び男の人の方を向いた。


「お客様ー?うちのスタッフもこう言ってますし、お帰り願えますかー?

帰ってもらえないならこちらも実力行使でいかせて頂きますが?」

教室中に聞こえるくらいの大きな声でまこちゃんが言う。