ふたりの話を聞きながら考える。


どうして私は、後夜祭を楽しみだってみんなみたいに思えないのだろうか。

吉良くんはこういうの、苦手そうだよね。


もしかしたら私の気持ちをわかってくれるかもしれない。


ダメだとはわかっていても、優しくしてくれる君に気が付けば甘えてしまう。



吉良くんはまこちゃんや穂積くんに抱くのとは別で『特別な存在』であることは確かなんだけど

今どれだけ考えても何故そう思うのか、明確に答えることは出来そうにない。



「みんなー!そろそろ開店準備はじめるよー!」