もう少しそばに寄ってもいいかな……
「いいか、君たちが彼女をどれだけ傷つけたのか思い出せ。
一部始終見ていたけど、あんな半端な謝り方じゃ僕は絶対に許さない。
昨日灸を据えたつもりだったけど、あれじゃ足りないわけ?」
……え。
や、やめさせてくれるんじゃないの!?
涙をぽろぽろと零しながら、再び実行委員のふたりは私のもとに来て頭を下げた。
「「ほんとにごめんなさい!」」
「え、いやだからその……」
私は怒ってないんだって!
顔色が悪かったのは、昔のことを少し思い出してしまったからであって……
決して、彼女たちのせいではないのに。


