ど、どうしよう……
焦るなと思えば思うほど正常な考えがどこかへと行ってし
まう。

とりあえず、これとこれを持って行って間違っていたら全力で謝るしかない!

ハンガーラック2つ分を横に並べ、来た道を全速力で駆け抜けた。



「ふぅ……」

持って行ったハンガーラックから紺のカーディガンを寄りすぐり渡したあと、ほっと息を吐く。

し、心臓が止まるかと思いました……

でも、遅い!と怒られただけで済んだのでよかったのかな……


そのあとも吉……ケイ、さんの撮影を見たり、衣装の用意をしたりと慌ただしく過ごした。


「お、お疲れ様です……き、ケイ、さん」