まこちゃんはひとしきり笑ったあと、私を見る。

「あたしのバイト先、短期の子募集してたか今日聞いてみるわ」

「ありがとうございます!あの、このことは吉良くんには……」

「まさか!言うわけないよ!……あいつ全力で止めるだろうし」

……まこちゃん、今なにか言ったかな?
後半、声が小さくて聞き取れませんでした。

だ、大事なことだったらどうしよう……



まこちゃんに頼ってばかりじゃダメだ。
私も、探す努力しなきゃ!


「あ、あの吉良くん、今日スーパーに寄りたくて……」

帰り道、勇気を出して自分から提案してみた。