「……これは一体、どういうことか説明してもらおうか」 「ひ、ひぃ……!」 穂積くんが私の後ろに隠れる。 え、と……私はどうしたらいいんでしょう。 「あ、あの……吉良くん、落ち着いてください……」 いつもより声が低い吉良君に驚きつつも声をかける。 「……ごめんね。君を怖がらせてしまって。でもこれだけは言わせてほしい。 これは、男と男の問題なんだ」 彼はため息をつきながら視線を机の上の弁当箱に移す。 「ただでさえ堤さんという邪魔がいるのに、どうしてお前なんかと一緒に昼を……」