「ムリムリムリ!!」

「何でよぅ」

「だって、あいつと一晩共にするなんて、いったい何があるか……!!」



泊まらないって方法もあるけど、おじさんがいつまで家にいるかわからないから出来れば帰りたくない。

でも付き合ってもう5ヶ月経つんだし、そういうコトになっても不思議じゃない……よね!?

絶対キケン!!



「大丈夫だよ縁~」



頭を抱えていると、舞花はあははっと軽く笑い飛ばす。



「だって泊まるって言っても家族がいるんでしょ? 弟妹がいたらきっといかがわしいコト出来ないよ~」

「あ、そ、そっか!」



忘れてたわ、肝心なこと。

あの賑やかな子達がいたらそれどころじゃないよね、きっと!



「私が口裏合わせてあげるからさ、今回だけはそうしなよ」

「そうだね……ありがと!」

「でも何があるかわかんないから、下着は可愛いのつけていった方がいいよ♪」

「不安になるようなこと言うのやめて~~」



こうして、あたしの貞操を懸けた(?)ミッションが始まったのだった。