親が再婚するかもしれないってことは、舞花にも話してある。

彼女はあたしと同じように悩んでくれていた。



「縁の気持ちはよくわかるけど、いつまでも逃げてるわけにはいかないでしょ?」

「そうなんだけどさ……」

「ていうかゴメン! 泊めてあげたいんだけど、クリスマスは私も予定が……」



急にモジモジしだす舞花。

ほっぺを桃色に染めているところを見ると……あぁわかった。



「例の後輩くんか」

「そうなの! 向こうから『先輩、クリスマス予定がなかったら会いませんか?』って誘ってくれたの!! もーどーしよー!」

「うるさいうるさい」



両手を頬にあてて悶える舞花を、軽くあしらうあたし。

どうやら二人が付き合うのも時間の問題みたいだ。



「じゃーお邪魔するわけにいかないもんね。どうしようかな……」

「どうしようって、縁には片霧くんがいるじゃない!」

「あ」



そうか、那央の家に泊まるって方法もあった……

……って!!