そういえばおじさんは、お母さんの名前が“さやか”だから“さっちゃん”と呼んでいたんだっけ……
って、それより!
いきなり三人で食事!?
「あぁいいわね! 久々に焼肉でも食べに行きましょうか。縁もこの間食べたいって言ってたじゃない?」
「あ、うん、言ったけど……」
「よーし! じゃあ今日はおじさんのおごりだからいっぱい食べてくれていいぞ!」
やったーと喜ぶお母さんに、はっはっはと笑う健司おじさん。
あたし一人が“ちょっと待てー!”と心の中で叫んでいた。
別に三人で食事するのはいいんだけど、展開の早さについていけないというか……。
このまま再婚話もとんとんと進んでいくのかな。
あたしはまだ、はっきり賛成したわけじゃないのに……。
*
複雑な思いのまま夜になると、予定通りあたしは焼肉屋にいた。
目の前に座るおじさんはひたすらお肉を焼いてくれて、その味はたしかに美味しいのだけど。
「どうしたの縁、食欲ない?」
「ううん、そんなことないよ」
お母さんに笑ってそう返すものの、正直あまり箸が進まない。
って、それより!
いきなり三人で食事!?
「あぁいいわね! 久々に焼肉でも食べに行きましょうか。縁もこの間食べたいって言ってたじゃない?」
「あ、うん、言ったけど……」
「よーし! じゃあ今日はおじさんのおごりだからいっぱい食べてくれていいぞ!」
やったーと喜ぶお母さんに、はっはっはと笑う健司おじさん。
あたし一人が“ちょっと待てー!”と心の中で叫んでいた。
別に三人で食事するのはいいんだけど、展開の早さについていけないというか……。
このまま再婚話もとんとんと進んでいくのかな。
あたしはまだ、はっきり賛成したわけじゃないのに……。
*
複雑な思いのまま夜になると、予定通りあたしは焼肉屋にいた。
目の前に座るおじさんはひたすらお肉を焼いてくれて、その味はたしかに美味しいのだけど。
「どうしたの縁、食欲ない?」
「ううん、そんなことないよ」
お母さんに笑ってそう返すものの、正直あまり箸が進まない。



