コイツ、俺の嫁候補。

「那央も……カッコいいね」



俯きがちに、ぼそっと本音を漏らすあたし。



「制服かスウェットしか見たことないし、いつもゆる~いカッコしてるのかなーと思ってたから……」

「デートなんだからオシャレくらいするっつーの。と言っても、金ないから古着ばっかだけど」



軽く笑った那央は、ものすごく自然にあたしと手を絡める。

それだけでドキンと心臓が飛び上がった。


あたし、本当にこの人の彼女なんだなぁ……なんて、今さらながら改めて実感して。

不思議だけど、とっても嬉しくて、とっても幸せ。



「じゃ行くか」

「うん。……て、そういえばどこに?」

「まずは腹ごしらえだろ」



ニッと笑って歩き出す那央。

昨日の電話で、『縁を連れていきたい所がある』と言っていたけど、どこなんだろう。

わくわくしながら絡ませた指と指にきゅっと力を込め、あたしは那央についていくのだった。