コイツ、俺の嫁候補。

「でも、男の子と付き合うってことはすごく大事なことなのよ。縁だってもうれっきとした女なんだから、そういうことも気をつけないと」

「そういうことって?」

「ちゃんと避妊しなさいってことよ!」



ぶっ、と口に含んだアイスを吹きそうになった。

こ、こんな真昼間のしかも大勢人がいる所で言うことじゃない!!



「ちょっとやめてよ、お母さん~」

「だって心配じゃない。縁はそういうの無知っぽいし」

「さすがにそれはわかってるよ……気をつけます」



……とは言ったものの、本当にあたしが那央とそんなことになるのか想像がつかない。

ていうか、想像したくない!



「顔、赤くなってる」



ニヤニヤするお母さんに指摘され、あたしは慌てて顔を背ける。



「まぁとにかくね、男の子とは慎重に付き合いなさい。那央くんがどんな子かわからないけど、縁が選んだ子なら私も二人を信じるから。大切にしなさいね」

「……うん」



あたしは顔を熱くしたまま、でもしっかり頷いた。


お母さんの言葉、忘れないようにしよう。

これからちゃんと、那央のことを大切にしていこう──。