コイツ、俺の嫁候補。

「中学に入ったら性教育の授業があって、それから皆があたしや家族のことを変な目で見るようになったの。『あいつの親、ヤリまくってんだな』とか、特に男子から嫌なこと言われて」

「そんな失礼なこと言ってくるの!? あたしだったらぶん殴ってるわ」

「やっぱ狂暴なんだね」



しれっと言う華ちゃんに、ぐ、と言葉に詰まるあたし。



「そんなことしたら更に孤立するじゃん。……もうすでに友達なんていないから同じだろうけど」

「……本当にそうかな」

「そうだよ。別にいいの、皆嫌いだし」

「──華ちゃん」



説得するように少し強い声で呼ぶと、伏せていた彼女の大きな瞳があたしを捉える。



「そうやって突っぱねてると、本当に大事な友達まで失っちゃうよ」



真剣に、ゆっくり静かに諭すように言うと、華ちゃんの表情が神妙なものに変わった。