コイツ、俺の嫁候補。

「え? でもさっき……」

「友達なんかいないってば!」



張り上げた声でぴしゃりと言い切られ、あたしは口をつぐんだ。

さっきの感じの良い女の子と会えてないだけなのかと思っていたけど、なんだか様子がおかしい。



「……あのさ、あたしで良ければ話聞くよ?」

「別に話すことなんて──」

「嘘。華ちゃんすごく苦しそうで、寂しそうな顔してるよ。……誰かに何か吐き出したいんじゃないの?」



押し黙って俯く華ちゃん。

きっとあたしが言ったことは間違いじゃないんだろう。

勝手に隣に腰を下ろして静かに待っていると、彼女はぽつりぽつりと話し始めた。



華ちゃんが中学に入学すると、大家族であることをバカにされるようになったこと。

少しきつめの性格のせいもあって、クラスで孤立していること。

今まで、誰にも相談出来なかったこと──。


意外な彼女の悩みを知って、あたしは胸が苦しくなった。