ゆっくりと目を開ける。
開けた瞬間、目に飛び込んでくるものは、細く白くなった凛の姿。
心なしか、さっき見た時よりも幸せそうな表情をしてる気がする。
凛、辛かったよね、きつかったよね。
でも、もう解放されたから。
ゆっくり休んでね。
それで、私のこと見守っていてね⁇
それだけを言って、私は出口へち向かった。
「先生っ!」
いきなり後ろから先生を呼び止める声がした。
自然と私の足も止まり、その人に目がいく。
パタパタと駆け寄ってきたその人は、凛に似てる。
きっと、凛のお母さんなんだろうな。
「あのっ、これ…。」
そう言って白い封筒を渡してきた。
「さやかちゃん…って子に、渡してほしいんです。」
私⁉︎
この学年に"さやか"という名前の子は一人しかいない。
私だけだから…
凛からの…手紙…⁇
凛、なにしてんの…
泣きそうじゃん…っ。
「あのっ…私がさやかですっ。」
震える声で精一杯声を出した。
「あっ…。あなたが…。」
そういって封筒を私に渡してきた。
「これはね、あの子が余命宣告されてすぐに書き始めた手紙なのよ。」
手紙…。
LINEでも、話してたのに、どんだけ話したりないのよっ…
「亡くなった前日の夜にも書いてて…。
さやかが寝たから。って笑ってたのよ。」
「あっ、じゃあ…私はこれで…。来てくれて、ありがとうございましたっ…。」
そう言って、凛のお母さんは誰かに呼ばれていってしまった。

