お経が始まって 小さく鼻をすする音が聞こえてきた。
もう…涙なんか出ないや
枯れ果てちゃったのかな…
1人ずつお焼香をしていく。
私の番になってもなかなか立ち上がることができなかった。
凛を見たくなかった。
こわかった。
また、凛からのLINEを待っていたかった。
あの日々がどれだけ幸せだったか…。
トントン…と背中を叩かれた。
「辛いけど…行こう⁇」
そういってくれたのは先生。
2人で歩いて棺桶に近づいていった。
人の姿が見えた。
凛…⁇
あれは…凛じゃないよっ⁇
凛はもっと笑っていて、あんなに細くなくて、色だって黒かったよ…⁇
なんで悲しそうに眠ってるの⁇
どうしてそんなに弱々しい体になっても、私に言ってくれなかったの…⁇
凛…もう一回だけでいいから…
会いたいよ…っ。

