舟のエンジンが壊れた。
ただ波に流されるまま、漂うサラと…。
「名前は、ナタリーにしよう」
女の子をナタリーと名づけた。
揺りかごが揺れるように、さまよう2人。
するとナタリーが泣き出した。
お腹が減ったのかもしれない。
サラは乳房を露わにし、ナタリーに乳を与えた。
むず痒さが、忘れかけていた何かを思い出させたが…。
「痛っ」
突然、胸に激痛が走った‼
ナタリーが乳房に喰らいついているではないか‼
肉を咀嚼するその牙は、あの村人そのもの。
倒れたサラの頬を、ナタリーは噛みちぎったのだった。