誰だってお姫様








いたたまれなくなって帰ろうかと思っていると、



「あ、山崎さん。来てくれたんだ。」

『あ、神谷君………今日はお招きいただきありがとう…』

「フッ…いえいえ。ようこそお越しくださいました。」



うわぁ…こうやってみるとやっぱり神谷君も財閥の息子なんだな……

仕草や立ち振る舞いがすごくきれい…



って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!



『ごめん、神谷君。あたしもう帰るね。』

「え?今来たばかりなのに??どうして?」

『あ、えと……あたしドレス持ってなくて…場違いみたいだから……』

「…………………ちょっと来て。」



グイッ



『え!?』


急に神谷君に腕をつかまれ引っ張られる。


『あ、あの神谷君?』



呼びかけても神谷君は返事もせずただあたしを引っ張って行く。