数分後 誰かがなにかを探しにきた もしかして… 「あの。」 その人はあたしの方に振り向いた。 もしかしたらあたしと同い年ぐらいだろう 「もしかしてこれ探してますか?」 あたしが野球ボールを差し出すと その男の子の顔がパァーと顔が明るくなった。 「ありがと!」 歯を見せて笑ってきた。 「いえ。」 あたしもつられて笑った。 あれ? あたし 笑えたの?