頭に包帯ぐるぐる巻きで。
酸素マスク付けていて。
いっぱいの管が繋がれていて。
「ごめんなさい…っ」
視界が涙でいっぱいになっていく。
「梓ちゃん、きっと大丈夫だから。命に別状はないはずなの。そのうち、起きるわよ…」
ゆかりさんも、だんだんと、自分に言い聞かせるような口調になっていく。
私のせい。
全部。
「……っ」
「梓ちゃん!?」
気がついたら夢中で走っていた。
病院の中だから、看護師さんに何度も注意された気がする。
だけど、耳には入らなかった。
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