私は今日、潤に呼ばれた。
昨日の事なのかなーって、今思う。
でも私は、潤に今までの気持ちを伝えていない。
だから私は、何故呼ばれたのか、分からないのだ。
だから私は、いつもの様に妄想をする。
妄想の世界では、私の横に居るのは誰なんだ?
何も検討がつかない。
本当に誰なんだろう。
私は、屋上で待ち合わせした。

「麻由、俺さ昨日桜と別れたんだ。」

「へぇー、そーなんだ。またなんで?」

「他に好きな人が出来ちゃったから。」

そーなんだ。
他に好きな人ができちゃったのか。
それが、私であって欲しいな。
もしもその相手が私だったら、この世で一番の幸せものだよ。

「俺の今の好きな人は、お前だ。」

潤。
潤が今、私って言ってくれた。
ほんと、夢みたい。
なんでこんな私が?
潤の特別な人になれるのだろう。

「神様ありがとー。」

私は、大声で叫んだ。
やっぱり神様はいるんだ。
私は、いつか願いが叶うと思っていた。
だって、神様が応援してくれているから。
私は、それだけで元気になった。
もー、ほんとにサイコー。

「麻由どーした?で、答えは?」

そんなの、もう。

「良いに決まってんじゃん。」

私は笑顔で答えた。
本当に叶わないと思った夢が実現して良かったなって思う。
だって私、自信なかったから。

「俺さ、昨日聞いたんだ、瞬に。麻由が俺の事好きだって事。」

「そーだったんだ。」

「俺さ、こんなにも俺の事思っているんだなーって思って嬉しくて。だから、付き合ってあげようと思った。」

「なんなのその上から目線。意味わかんないし。別にうちは付き合ってほしいなんて頼んでないよ?ごめん、潤がこんな人だとは思わなかった。だから桜にも逃げられちゃうんじゃん。別れよ。」

私はふってしまった。
潤がこんなにも私の事思っていないなんて思っても見なかった。
私の一番好きな人だったのに。
私は凄く泣いた。
凄く、悲しくて、苦しい。