「だから、何があったんだって?」 遼誠は、半ば呆れつつ聞き返した。 「 執事の小泉さんが倒れたの! この前、車で迎えに来てくれた男の人のこと!!! 意識が朦朧としてるみたいで… 上から、落ちてきた本からわたしのことを守ろうとして!!! どうしよう! どうすればいいの!? わかんない! 助けて!!」 遼誠は事の重大さに気づく。