家に帰ると、ちょうど退院した花菜と奏大が来ていた。
「あら、花菜。退院したのね、おめでとう」
「ありがとう、あかねちゃん」
「奏大くん。今日は来週のパーティーの事で来たんですよね?」
「あぁ…」
「あれ?なんでりっくんがパーティーの事を知ってるの?」
「兄貴から招待状貰ったんだよ」
「招待状?何の?」
「来週のパーティーの」
「私、今持ってるから見る?」
あかねはそう言うと、花菜に招待状を見せた。
そこには、
「新プロジェクト発表会&西條奏大婚約発表会」
と、大きく書かれていた。
花菜はビックリして、思わず紙を落としてしまいそうになった。
「な、何これ…」
「招待状」
「いや、それはわかるんだけど…」
「招待状がないと会場には入れないのよ?だから、創くんがくれたの」
「そうなんだ…」
「花菜?」
「ねぇ、奏くん。これって…人いっぱい来るの?」
「あぁ…。うちの会社関係は大体な」
「うぅ…そうなんだ」
「花菜は昔からパーティー苦手だもんな」
律は苦笑いしながら、花菜の頭を撫でた。
しばらく外で話をしていた5人だったが、話し声がすると外を見に来た創に見つかり、家の中へと入っていった。
創に促されるまま、リビングに行くと、花菜の両親がソファーに座ってお茶を飲んでいた。

