「……」



「気になる、よね」




 眞田くんは黙ったけど、目が揺らいでた。


 やっぱり…。




 こんな雰囲気じゃ、「好き」なんて言えないよ。







「今二人、何してるんだろうね」




 雰囲気だけじゃない。

 最初から、眞田くんには言えないかもなって思ってた。



 だって――






「眞田くんは
 茜のこと、好き…なんでしょ?」






 あたし、知ってたよ。


 四人の気持ち、初めから。




 自分の気持ちに気付いた時から

 気づいてた。