自分に自信が一ミリもないからこそ、こんな方法でしか恋情を一新させることができない。





 四角関係な私たちはいつだって

 勇気を探し続けてるんだ。



 在る場所もわからないけれど

 手探りでそこら中を、探してる。







 結月と遥陽がどうなったかなんて、もう頭にはなくて。



 今はただ、息が苦しくて愛が欲しくて、矢崎と夢中にキスを繰り返していた。






 観覧車の甘い旅は、たったの15分。



 だけど私は、さらに短く感じた。






 それは、結月と遥陽のことが気になっていたからなのか


 矢崎一色に心が染まっていたからなのか


 それともまた違うなにかが原因なのか。




 理由は私自身わからないまま、ゴンドラを下りた。