「告白、だったりしてね」 思わず早口になってしまうこの声を、誰か止めて。 「あの二人って本当にお似合いだよね」 傷ついてる心を、さらに傷つける。 「付き合ったら絶対ラブラブのバカップルになりそう」 表情は笑ってるのに、どうしようもなく…泣きたい。 「そう思わない?やざ――」 き、言い終わる前に、唇を塞がれた。 頭が真っ白になって、状況がわからない。 唇にはなにか生温かいものが触れている。 これは、――矢崎の唇? え、ちょ、…え? 今私は、矢崎にキスされてるの?