「じゃあジェットコースター行こうぜ」
「うん、そうしよ!」
遥陽と結月は、私と矢崎が同時に言ったことをからかいもせず、いつもみたいに自然とそう言った。
「う、うん!!」
恥ずかしさなんて吹き飛んじゃって、私は笑顔で頷いて歩き始めた。
「――ジェットコースター最高!」
乗り終えて最初に言葉を発したのは、やや興奮気味の矢崎だった。
「結月の叫び声が耳に響いたよ~」
「だ、だってぇ怖かったんだもん…」
隣に座った結月の甲高い叫び声が私の耳にキーンと響いて、最初驚いちゃった。
でも楽しかったぁ。
「もう一回乗りてぇよな」
遥陽も楽しかったらしく、矢崎と「もう一回乗っとく?」とかなんとか話していた。



