純愛関係図―It is not love―








 電車に乗って数十分。


 遊園地に着いた。






「最初何乗る?」



 パンフレットを手に、結月がワクワクした様子で尋ねた。




「「ジェットコースター!!」」




 ……あれ?


 今、誰かと声重なったような…。





「やっぱジェットコースターだよな」



 私の顔を見て言ったのは……矢崎。




 かぁ…!と顔が赤くなっていくのがわかる。


 う、嘘!矢崎とハモった!?






「だ、だよね…」


 だんだん小さくなりながら、私は赤い顔を隠すように俯いて言った。




 まさか矢崎も同じこと思ってたなんて…。恥ずすぎる。ていうか、同時に言った時点で超恥ずい。