空を見ていた遥陽がいきなり私を見て、 「――バーカ」 と言ってきた。 「はぁ!?」 なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ。 意味わかんない…。 「バーカ、バーカ」 「バカバカうるさいっ」 なんでバカ呼ばわりされなきゃいけないのよっ! 遥陽、変。おかしいよ。…どうしたの? 「あぁ~~~」 「!?」 今度は、頭を抱えてしゃがみこんでしまった。 なにかあったのかな、遥陽。