―あぁ、早く…恋する心が矢崎一色に染まればいいのに。





 そうすれば、視界にはいつだって君の姿が…矢崎の姿が映るのに。







 まだ完全に、私は遥陽を忘れていない。



 忘れられない。




 鍵までかけて心の奥底にしまったけれど、遥陽を忘れることは…できない。








 隣には、彼氏がいるのに



 背後がとても、気になってしまう。








 ねぇ、遥陽。


 あなたは今、どんな表情で結月を見つめてる?話してる?






 ほらまた、遥陽のことを考えてる。





 矢崎…早く私を、矢崎の虜にさせて……。