「メールしたいから」 え…? 耳まで赤く染めた矢崎の表情を見て、私の心臓は跳ねた。 ど、どうしてそんな赤くなるの? やめてよ…。伝染っちゃうじゃん。 「それだけ?」 「それだけだけど…それだけじゃダメなの?」 「ダメってわけじゃないけど…」 「ならいーじゃん」 やだ。ドキドキうるさい。 どうして矢崎の言葉に、こんなにドキドキしなくちゃいけないの? 「遥陽行こうぜー」 「おう」 そういえば、遥陽は知っているんだろうか。 私と矢崎が付き合っていること…―。